成形方法/キャップ

保護絶縁PVCキャップ・カバーのディップ成型方法(工程)
例としてφ10×L15(φL共に内径)のPVCキャップを成形します
通常はこの位の寸法なら200~300本の金型を使用しますが わかり易い様に金型1本で作業をしています。

加熱(予熱)

加熱炉
  • まず金型を350℃の加熱炉に入れ金型温度を160℃前後まで上昇させます。

浸漬

金型と原料
  • ①アルミ金型(φ10)
  • ②原料 ㈱コバヤシ製
    コバゾールSH-108 910(黒)
  • ③容器
浸漬
  • 原料(容器)を上昇させて金型を任意の位置まで浸漬させます
    この浸漬位置でキャップの長さが決まります
    また、浸漬時間でキャップの肉厚も変わって きます
    (金型温度によっても肉厚は左右されます)
dip
  • 原料(容器)を降下させたところです金型の熱により内部は固くなり始めて いますが(※ゲル化)表面付近はまだ柔らかくチーズの様な状態です
※ ゲル化とは簡単に言えばコロイド溶液(ゾル)が流動性を失いある程度の弾性を保ったまま、固化することです

加熱

加熱炉
  • 再び加熱炉で熱をかけゲル化させます。
冷却
水冷
  • 加熱後製品の温度が高いので取り扱いの出来るように水槽で冷却します
    水分を嫌う刃物などのコーティングの場合は空冷します。
離型
脱却
  • エアーで抜き取ります
    幅が広く長い板状のキャップや複雑な形状のカバーなどでも手を添えたり金型を工夫す る事で無理抜きが可能です。
  • コーティングの場合は省略します。
金型とキャップ
  • 同じ金型でも浸漬位置を変える事で長さの違う製品を作る事が出来ます。

ビニールキャップディッピング加工とコーティング加工

端末キャップ・カバー,保護キャップ・カバー,絶縁キャップ・カバー,防塵キャップ・カバー, マスキングキャップ等を製造販売いたします。